2026/08/08

GlovoがChatGPT・Claudeに購買機能統合、ECは対話型コマース対応が急務に

近年、消費者が商品を探す場所は検索エンジンだけでなく、ChatGPTやClaudeのような対話型AI(チャット形式で質問に答えるAIサービス)にも広がりつつあります。クイックコマース(数十分単位での即時配送サービス)大手のGlovoが、この流れを象徴する発表を行いました。ECサイト運営者にとって、商品データをAIにどう見せるかが今後の集客に直結するかもしれません。

Glovoが発表した「Shopping Assistant」とは

Glovoは2026年8月、ChatGPTとClaude上で自然な対話を通じて商品を検索・注文できるAI活用ショッピング体験「Shopping Assistant」を発表しました。

  • GlovoアカウントをChatGPTまたはClaudeに接続すると利用可能
  • 予算・場所・購買意図などの好みに応じたパーソナライズされた商品レコメンドを受け取れる
  • 検索から商品比較、注文までを対話の中で完結できる

これまで検索窓にキーワードを入力して商品を探すのが一般的でしたが、Glovoのケースはチャットで会話しながら注文する新しい購買体験を提示しています。

検索型から対話型コマースへのシフト

今回の発表は、検索ベースのショッピングから対話型システムへの移行を示すものとされています。

  • ユーザーは検索窓ではなくAIとの会話で欲しい商品を伝える
  • AIが好みや条件を汲み取り、複数の候補を提示する
  • 比較・選択・注文までのプロセスがAIエージェント(利用者に代わって作業を実行するAI)の中で完結する

この動きは、AIエージェントが商取引に関わる「エージェント経由購買」の重要な一歩と位置づけられています。

Claudeの利用者急増が示す市場の変化

Glovoの発表と並行して、業界全体でも対話型AIの利用が急速に広がっています。

  • Anthropic(Claude)の日次アクティブユーザー比率が、3ヶ月で2%未満から10%に急成長
  • 短期間でのシェア拡大は、対話型AIが日常的な購買行動に入り込み始めていることを示唆

こうした利用者数の伸びは、ECサイトが対話型AI経由の流入・購買を無視できない規模になってきていることを表しています。

EC運営者への示唆

Glovoの取り組みは一企業の事例ですが、EC業界全体に共通する課題を示しています。

  • 自社ECの商品データをAIエージェントに開放する「エージェント経由購買」への対応検討が必要
  • 商品データのAI可読性(構造化データ、在庫・価格のリアルタイム連携など、AIが正確に読み取れる形式で情報を提供すること)を整えることが前提条件になる
  • AIプラットフォームとの提携戦略が、今後の集客・売上に影響する可能性がある

自社の商品ページや商品フィードがAIにどう認識されているかを把握することは、対応の第一歩です。こうした現状確認にはAIOチェッカーのようなツールで自社サイトのAI可読性を点検してみるのも一つの方法です。

まとめ

GlovoによるChatGPT・Claude連携の発表と、Claudeの利用者急増という二つの動きは、ショッピング体験が検索型から対話型へ移行しつつあることを示しています。EC運営者にとっては、商品データのAI可読性を整え、AIエージェント経由の購買にどう対応するかを検討し始める時期に来ているといえます。

参考

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