2026/08/02

Google Shopping広告がAI化、ローカル在庫広告も8/31から強制標準化

なぜ今この話題か

Googleは2026年7月24日、標準のShoppingキャンペーンに対して「AI Max」の展開を開始しました。さらに同年8月31日からは、ローカル在庫広告(LIA、実店舗の在庫情報をもとに表示する広告)が全てのShoppingキャンペーンでデフォルト有効化されます。これまで手動で除外できていた設定が廃止されるため、オンライン専業のEC事業者にも影響が及ぶ可能性があります。監査や設定見直しに使える猶予は34日程度しかないと報じられており、早めの確認が必要です。

Google AI Maxとは何か

AI Maxは、Shoppingキャンペーンにおいてクエリマッチング・広告文生成・LP(ランディングページ)最適化をAIが自動で行う仕組みです。

  • これまで広告主が手動で管理していた領域にAIによる自動化が拡大
  • クエリと商品の紐付け、広告文の生成、遷移先ページの最適化まで一括でAIが担う
  • 運用の効率化が期待される一方、判断プロセスが見えにくくなる「ブラックボックス化」が進む

ローカル在庫広告(LIA)のデフォルト化とは

LIAは、実店舗の在庫データをMerchant Center(Googleが提供する商品データ管理ツール)に登録し、近隣ユーザーに店舗在庫情報を表示する広告形式です。

  • 2026年8月31日から、Shoppingキャンペーンで LIA がデフォルト表示に設定される
  • 特定キャンペーンでローカル在庫を除外する従来の設定が廃止される
  • Merchant Centerのローカル在庫アドオンで enable_local を false に設定して除外するロジックは、8月31日以降機能しなくなる

何が変わるのか

Googleは7月20日・28日の複数回にわたり、この変更が単なる機能追加ではなく、予算配分や運用戦略に実質的な影響を与えるポリシー変更であると確認しています。

  • オンライン専業の事業者でも、店舗在庫データがMerchant Centerに紐づいていれば、意図せず実店舗在庫広告が混在する恐れがある
  • 予算配分や入札戦略が想定と異なる形に崩れる可能性がある
  • 除外設定という「安全弁」がなくなるため、事前の監査が唯一の対策になる

EC運営者への示唆

8月31日までに、以下の対応を進めることをおすすめします。

  • ローカル在庫フィードの監査:Merchant Centerに登録されている在庫データが最新・正確かを確認する
  • 予算分離の再設計:オンラインと店舗在庫、それぞれの広告予算を分けて管理する手段を検討する
  • AI Maxパラメータの確認:AIによる自動化がどの範囲まで適用されているか、設定画面で確認する

AIによる自動化が進むほど、広告の成果を左右するのは商品データの正確性です。フィード内の商品名・価格・在庫情報に誤りがあると、AIが誤った判断をしやすくなります。自社サイトの情報がAIにどう認識されているかを事前に把握しておくことも有効で、AIOチェッカーのようなツールで自社ページの状態を確認しておくと、こうした変更への備えがしやすくなります。

まとめ

Googleは2026年8月31日から、Shoppingキャンペーンにおけるローカル在庫広告(LIA)を全キャンペーンでデフォルト有効化し、従来の除外設定を廃止します。これはAI Maxによる広告運用の自動化と合わせて、EC事業者の予算配分・運用戦略に実質的な影響を与えるポリシー変更です。オンライン専業であっても店舗在庫データが紐づいている場合は注意が必要です。猶予期間は限られているため、フィード監査と予算分離の見直しを早めに進めることをおすすめします。

参考

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